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作成した小説を保管・公開しているブログです。 現在は連作短編が二篇の他,短編小説,エッセイの類を掲載しています。 連作小説の更新ペースは随時。二か月に三回を最低ラインとして目指しています。
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ネガイカナヘバ5
黒猫堂怪奇絵巻6話目 ネガイカナヘバ掲載5回目です。
半年近く更新してなかったので書いている本人が話を忘れてた……

ネガイカナヘバ1
ネガイカナヘバ2
ネガイカナヘバ3
ネガイカナヘバ4

今までの黒猫堂怪奇絵巻
黒猫堂怪奇絵巻1 煙々羅
黒猫堂怪奇絵巻2 虎の衣を駆る
黒猫堂怪奇絵巻3 とおりゃんせ
黒猫堂怪奇絵巻4 迷い家
黒猫堂怪奇絵巻4.5 薄闇は隣で嗤う
黒猫堂怪奇絵巻5 キルロイ


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ネガイカナヘバ 4
黒猫堂怪奇絵巻6話目 ネガイカナヘバ掲載4回目です。
6話目はこれで折り返しです。

ネガイカナヘバ1
ネガイカナヘバ2
ネガイカナヘバ3

今までの黒猫堂怪奇絵巻
黒猫堂怪奇絵巻1 煙々羅
黒猫堂怪奇絵巻2 虎の衣を駆る
黒猫堂怪奇絵巻3 とおりゃんせ
黒猫堂怪奇絵巻4 迷い家
黒猫堂怪奇絵巻4.5 薄闇は隣で嗤う
黒猫堂怪奇絵巻5 キルロイ


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 気迫のこもった掛け声とともに、竹刀が空気を斬る。
目の前にいた相手に竹刀がかすりもしなかったことに、選手は身を固める。隙だ。
竹刀の一撃をかわした相手が、小手へ打ち込む音が武道館に響いた。試合は終了だ。
 香月フブキは武道館の入り口に立ってその様子を眺めていた。
 見事に小手を決めた選手が面を外すと、見覚えのある顔が現れた。
 フブキに気が付いたらしく、軽く手を上げる。
「ようやく来てくれたね。上月さん」
ネガイカナヘバ3
黒猫堂怪奇絵巻6話目 ネガイカナヘバ掲載3回目です。

ネガイカナヘバ1
ネガイカナヘバ2

今までの黒猫堂怪奇絵巻
黒猫堂怪奇絵巻1 煙々羅
黒猫堂怪奇絵巻2 虎の衣を駆る
黒猫堂怪奇絵巻3 とおりゃんせ
黒猫堂怪奇絵巻4 迷い家
黒猫堂怪奇絵巻4.5 薄闇は隣で嗤う
黒猫堂怪奇絵巻5 キルロイ


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 陽波高校の図書室に書庫があるということを、今の今まで知らなかった。
 それはいかに図書室と縁がない時間を過ごしていたかということを示す事実だ。
 そんな話を隣でしていたクラスメイトの結城美奈もまた、書庫のなかを見るのは初めてのようで、本棚を眺め驚きの声を上げながら書庫の奥へと消えていった。
 ほとんどの学生は図書室を自習のためにしか使わない。それに、陽波高校の図書室は近隣の学校に比べれば規模が大きく、学生が読みたがる本はたいてい開架におかれている。書庫に足を踏み入れる学生は少ないに違いない。
「さくら。こっちに学校史の棚があるよ」
ネガイカナヘバ 2
黒猫堂怪奇絵巻6話目 ネガイカナヘバ掲載2回目です。

ネガイカナヘバ1

今までの黒猫堂怪奇絵巻
黒猫堂怪奇絵巻1 煙々羅
黒猫堂怪奇絵巻2 虎の衣を駆る
黒猫堂怪奇絵巻3 とおりゃんせ
黒猫堂怪奇絵巻4 迷い家
黒猫堂怪奇絵巻4.5 薄闇は隣で嗤う
黒猫堂怪奇絵巻5 キルロイ

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 ちせが持ってきたコーンスープを飲んだら、少し落ち着いた。
 フブキが落ち着くまでの間、病室に来た鷲家口ちせは、秋山が巻き込まれた一連の事件について、その概略をフブキに聞かせた。もっとも、巻き込まれた当人は目の前にいるし、ちせは直接的には関与した事件ではない。秋山が話せばいいのにと内心思っていたが、全体を聞いているうちに、そういうわけにもいかない事情もつかめてきた。
ネガイカナヘバ 1
黒猫堂怪奇絵巻第6話 ネガイカナヘバ 掲載1回目です。

前回までの黒猫堂怪奇絵巻
 巻目市市役所環境管理部第四課変異性災害対策係
 ”怪異”による現実世界への干渉、変異性災害に対処するための部署。
 変異性災害対策係に雇われている祓い師の一人、香月フブキは、夜な夜な奇妙な鳴き声を発する怪異”鬼”憑きの対処を行っていた。その中で、怪異憑きたちは全員、私立陽波高校の校庭で撮影された桜の写真を所持していることに気が付く。
 フブキは、桜の写真と怪異憑きの関連性を疑い、これを突き止めるために上月桜として陽波高校に潜入する。
 フブキは同クラスの友人、結城美奈とともに陽波高校新聞部の七不思議取材に協力するも、桜の写真の詳細はつかめない。調査に行き詰まりを感じるフブキをよそに、陽波高校の生徒の中にも”鬼”に憑かれた生徒たちが現れる。
 桜の写真の線をあきらめ、"鬼”憑きたちの周辺調査を始めたフブキは深夜の陽波高校で鬼化した生徒に襲われ、これを退けるも、自らの身体の異変に恐怖を感じていた。(キルロイ)

 一方、同時期、巻目市風見山地区では子供の短期失踪と記憶喪失が連続する事件が発生していた。同じく変異性災害対策係の祓い師である秋山恭輔と同職員夜宮沙耶は、風見山地区の七鳴神社を拠点として、同事件が変異性災害によるものか調査を行っていた。調査の過程で子供たちと同様、異界へ迷い込んでしまった秋山恭輔は、異界の中で失踪事件を惹き起こしていた怪異を祓う。しかし、現実世界に戻った秋山を待ち受けていたのは、ウサギの被り物をかぶった奇妙な男であった。(とおりゃんせ 迷い家)

今までの黒猫堂怪奇絵巻
黒猫堂怪奇絵巻1 煙々羅
黒猫堂怪奇絵巻2 虎の衣を駆る
黒猫堂怪奇絵巻3 とおりゃんせ
黒猫堂怪奇絵巻4 迷い家
黒猫堂怪奇絵巻4.5 薄闇は隣で嗤う
黒猫堂怪奇絵巻5 キルロイ

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プロフィール
HN:
若草八雲
年齢:
37
性別:
非公開
誕生日:
1986/09/15
職業:
××××
趣味:
読書とか創作とか
自己紹介:
色んなところで見かける人もいるかもしれませんがあまり気にせず。
ブログとか作ってみたけれど続くかどうかがわからないので、暇な人だけ見ればいいような。
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