作成した小説を保管・公開しているブログです。
現在は連作短編が二篇の他,短編小説,エッセイの類を掲載しています。
連作小説の更新ペースは随時。二か月に三回を最低ラインとして目指しています。
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2025.02.02 Sunday
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キルロイ2
2014.01.19 Sunday
連作短編,黒猫堂怪奇絵巻の5話目に当たります「キルロイ」の掲載二回目です。
ところで,みなさんが通った小学校,中学校,高等学校。学校の怪談や七不思議というものはあったでしょうか。
私の通った学校は,残念ながら七不思議のようなものはなく,映画や小説の中で七不思議のある学校が出てくるのをほんのすこし羨ましいなと思いながら過ごした覚えがあります。
学校は学生たちにとっての“日常”であり,同時に周辺地域とは隔離された“非日常”であるという不確かな境界線上に作られた空間とも言えます。
そのような学校だからこそ,現実や常識から一歩ずれたモノ,怪異が存在することに小さな期待を寄せてしまうのですが,そういった期待を抱くのは私くらいのものなのでしょうか。
前回までの「キルロイ」
キルロイ1
今までの黒猫堂怪奇絵巻
黒猫堂怪奇絵巻1 煙々羅
黒猫堂怪奇絵巻2 虎の衣を駆る
黒猫堂怪奇絵巻3 とおりゃんせ
黒猫堂怪奇絵巻4 迷い家
黒猫堂怪奇絵巻4.5 薄闇は隣で嗤う
―――――――
2
ふたつ 校庭の一夜桜は、願いを叶えてくれる。願いのない者は一夜桜をみてはならない
――私立陽波高校七不思議
ところで,みなさんが通った小学校,中学校,高等学校。学校の怪談や七不思議というものはあったでしょうか。
私の通った学校は,残念ながら七不思議のようなものはなく,映画や小説の中で七不思議のある学校が出てくるのをほんのすこし羨ましいなと思いながら過ごした覚えがあります。
学校は学生たちにとっての“日常”であり,同時に周辺地域とは隔離された“非日常”であるという不確かな境界線上に作られた空間とも言えます。
そのような学校だからこそ,現実や常識から一歩ずれたモノ,怪異が存在することに小さな期待を寄せてしまうのですが,そういった期待を抱くのは私くらいのものなのでしょうか。
前回までの「キルロイ」
キルロイ1
今までの黒猫堂怪奇絵巻
黒猫堂怪奇絵巻1 煙々羅
黒猫堂怪奇絵巻2 虎の衣を駆る
黒猫堂怪奇絵巻3 とおりゃんせ
黒猫堂怪奇絵巻4 迷い家
黒猫堂怪奇絵巻4.5 薄闇は隣で嗤う
―――――――
2
ふたつ 校庭の一夜桜は、願いを叶えてくれる。願いのない者は一夜桜をみてはならない
――私立陽波高校七不思議
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天に降る雨と月の空
2014.01.06 Monday
天に降る雨と月の空という題名で,書きだしはこんな感じ。
「 それはまるで,空に浮かんだ月に向かって降り注ぐ雨のように見えた。
天へと昇っていくそれらを眺めながら,僕はふとそんなことを考えた。」
そういう短編が書けないか。という話があったことを思い出して,ふと書いてみた。
題名と冒頭句から,ほんわかしたファンタジーを書こうと思ったんだけど,結果できあがったのはまとまりのない怪談もどきでした。
他の人が書いたらまた違う話になるのかなと思うのです。
以下本文
「 それはまるで,空に浮かんだ月に向かって降り注ぐ雨のように見えた。
天へと昇っていくそれらを眺めながら,僕はふとそんなことを考えた。」
そういう短編が書けないか。という話があったことを思い出して,ふと書いてみた。
題名と冒頭句から,ほんわかしたファンタジーを書こうと思ったんだけど,結果できあがったのはまとまりのない怪談もどきでした。
他の人が書いたらまた違う話になるのかなと思うのです。
以下本文
狩人の矛盾【4:パーティー・ナイト】後編
2014.01.06 Monday
ドッペルゲンガーのパラドックスの続きです。
書くのが苦手なシーンについてはどうしても文章がいつも以上に下手になるの,訓練でしか改善しないのだろうなあなどと思います。
ドッペルゲンガーのパラドックスは,あちらこちらで練習をするなかでも,やったことのない話なので書くのが難しいなーって思うことが多くて,書きたい内容に実力が伴っていかないことはもどかしいことなのだという実感が湧きます。
訓練訓練。
前回まで
狩人の矛盾【1:マック・デュケイン氏について】
狩人の矛盾【2:カフェテリアの一幕】
狩人の矛盾【3:騎士団という人々】
狩人の矛盾【4:パーティー・ナイト】前編
――――――――――
書くのが苦手なシーンについてはどうしても文章がいつも以上に下手になるの,訓練でしか改善しないのだろうなあなどと思います。
ドッペルゲンガーのパラドックスは,あちらこちらで練習をするなかでも,やったことのない話なので書くのが難しいなーって思うことが多くて,書きたい内容に実力が伴っていかないことはもどかしいことなのだという実感が湧きます。
訓練訓練。
前回まで
狩人の矛盾【1:マック・デュケイン氏について】
狩人の矛盾【2:カフェテリアの一幕】
狩人の矛盾【3:騎士団という人々】
狩人の矛盾【4:パーティー・ナイト】前編
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狩人の矛盾【4:パーティー・ナイト】前編
2013.12.24 Tuesday
ドッペルゲンガーのパラドックスの続き。
こちらは黒猫堂に比べると一つの記事の文章を少なめにしようと思っていたので,今回の章はいくつかの記事に分けることに。
前回まで
狩人の矛盾【1:マック・デュケイン氏について】
狩人の矛盾【2:カフェテリアの一幕】
狩人の矛盾【3:騎士団という人々】
――――――――――
【4:パーティー・ナイト】
“居住地”の天蓋は12時間で一回りする。明度の高いデイ・サイクルと明度の低いナイト・サイクルが交互に繰り返され,通常デイ・サイクル1回,ナイト・サイクル2回の組み合わせが一日とされる。
『一日に夜が二回来ることは,“居住地”以前にはありえなかったことである』,紙媒体の古典にはそう記されている。そうした古典の一番上には,“居住地”では日単位では時間を数えない。古臭い風習なんて置いていけと張り紙がされているのが普通だ。
こちらは黒猫堂に比べると一つの記事の文章を少なめにしようと思っていたので,今回の章はいくつかの記事に分けることに。
前回まで
狩人の矛盾【1:マック・デュケイン氏について】
狩人の矛盾【2:カフェテリアの一幕】
狩人の矛盾【3:騎士団という人々】
――――――――――
【4:パーティー・ナイト】
“居住地”の天蓋は12時間で一回りする。明度の高いデイ・サイクルと明度の低いナイト・サイクルが交互に繰り返され,通常デイ・サイクル1回,ナイト・サイクル2回の組み合わせが一日とされる。
『一日に夜が二回来ることは,“居住地”以前にはありえなかったことである』,紙媒体の古典にはそう記されている。そうした古典の一番上には,“居住地”では日単位では時間を数えない。古臭い風習なんて置いていけと張り紙がされているのが普通だ。
キルロイ1
2013.12.23 Monday
連作短編,黒猫堂怪奇絵巻の5話目に当たります「キルロイ」の掲載一回目です。
前回までの物語の中心であった風見山から大きく変わり,今回の舞台は学校になります。
続きを書くのが2ヶ月近くあいてしまったので,雰囲気を思いだすのに力を費やさなければならないのが,まだまだ技量が足りない証拠なのかなあなどと思う毎日です。
今までの黒猫堂怪奇絵巻
黒猫堂怪奇絵巻1 煙々羅
黒猫堂怪奇絵巻2 虎の衣を駆る
黒猫堂怪奇絵巻3 とおりゃんせ
黒猫堂怪奇絵巻4 迷い家
黒猫堂怪奇絵巻4.5 薄闇は隣で嗤う
―――――――
黒猫堂怪奇絵巻5 キルロイ
1
ひとつ 理科室の右から3枚目の窓には飛び降り自殺をした男子生徒が貼りついている
――私立陽波高校七不思議
前回までの物語の中心であった風見山から大きく変わり,今回の舞台は学校になります。
続きを書くのが2ヶ月近くあいてしまったので,雰囲気を思いだすのに力を費やさなければならないのが,まだまだ技量が足りない証拠なのかなあなどと思う毎日です。
今までの黒猫堂怪奇絵巻
黒猫堂怪奇絵巻1 煙々羅
黒猫堂怪奇絵巻2 虎の衣を駆る
黒猫堂怪奇絵巻3 とおりゃんせ
黒猫堂怪奇絵巻4 迷い家
黒猫堂怪奇絵巻4.5 薄闇は隣で嗤う
―――――――
黒猫堂怪奇絵巻5 キルロイ
1
ひとつ 理科室の右から3枚目の窓には飛び降り自殺をした男子生徒が貼りついている
――私立陽波高校七不思議